2012/08/24

hp proliant microserverでZFSなtime machineを作るの巻

hp proliant microserverでZFSなtime machineを作るの巻

仕事の休み時間にぼんやりとwebを眺めていたら、hp proliant microserverでzfsなnasサーバの紹介が。


我が家に到着したHP Proliant Microserverとその仲間たち

そういえば、うちのmacはtimemachineへバックアップはしているものの、外付けディスク一発という実にアレな構成なんで、大したデータはないけど、カミさんが大事にしてる写真のデータとかあるので、なんか考えなきゃなーと思っていたところだった。

で、さっそく調査を開始。

どうやら余っている部品を流用すると5万くらいでzfsなnasサーバができそうということで、本体とかnicとかhddとか、その他諸々をさっそく注文。

購入した物一覧

  • 本体
  • remote access card
  • intel expi9301ct geb networkcard
  • 増設用ram (4gb*2)
  • 増設用hdd(1tb*2)※2本は手持ちを流用して合計4本
  • sataケーブル(50cm)
  • sata電源ケーブル変換アダプタ
  • 3.5-5インチ変換スペーサー

肝心のosは主用途がzfsなnasサーバということと、なじみのあるopensolarisの後継である、openindianaで構成することに。

本体と部品がそろったところで、インストール開始。

追加するパーツ


開梱。値段にそぐわぬ質感ある筐体。ドアの立てつけも意外にしっかりしてる。
さすがこのサイズ、この値段でもサーバ機です。

開梱した状態



ありがたいご神体です。



小さな筐体にいろいろ詰め込んであるが、hddは一応、華奢ながらもマウンタで実装されている。

さすがにホットスワップはできないみたい...。


HDDマウンタ


sataケーブルの接続があり得ないくらいに固い。

基盤から部品が剥離してしまわないかとドキドキしながら、最後は「ええい、ままよ!」とばかりに引き抜きました。


なぜか異常に固いコネクタ


そんなこんなでやっとこさ部品のインストール完了。


画面上がRemote Access Card下がIntel Giga NIC

1時間ほどで完了!



デフォルトでついてきた250gbのhddは空いている5インチベイは移設してシステム用に。
電源を投入して異常がないことを確認して、システムのインストール開始。

が、増設したhddが見えない!おかしいなと調べてみたら、sataケーブルがルーズコネクト!
接続しなおして、電源再投入。今度はディスクが正常に見えました。

ディスクはraid-z構成で実効容量3tb。zfsのpoolを設定。
ここら辺は教科書通り。ipを固定に変更。

クライアント側へのデバイスの提供はopensolarisのセミナーに参加した時に紹介されていたcomstar/iscsiでの接続で構成してみたがイマイチ安定しない。

うーん。なんだかなー。

と思いつつも、まぁ別にcomstar/iscsiにこだわりがあるわけじゃないし、それにトラブルシューティングも面倒だからと、ここはさくっとあきらめてnetatalk/afp経由での接続に変更。

netatalkといえば、結婚資金をためるために新しいpcを買うと言い出せず、手慰みにslackware突っ込んだ486dx2のfm-vをいじってた頃を思い出しました。アスキーブックス「るんるんlinux」、cq出版「linux活用入門」、トッパン「linux入門」この3冊には本当にお世話になりました。
おかげで生き馬の目をだし抜くがごとき、it土建業界にずっぽりハマリ込み、騙し騙され、右往左往、阿鼻叫喚、幾多の友の屍を乗り越えながらもなんとか糊口をしのぐことができたと言っても過言ではありません。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ちなみにls(エルエス)コマンドをIs(アイエス)と勘違いして、夜中に友人を電話で叩き起こしたのは良い思い出です。

netatalkの構成ファイルを編集。サービス起動して完了。
ちなみに設定のゴニョゴニョは十余年前の486dx2/fm-vの時代とほとんど変わっていなかった!

クライアント側からtimemachineの設定をしていよいよ運用開始です。

comstar/iscsiの接続時にはわずか数十分でマウントが解除されてコケてしまっていたのですが、まずはオヤジのmacbook airの初期バックアップ(約2時間)を軽々とクリア。続いてカミさんのimacもバックアップ。3時間ほどかかりましたが、こちらも無事にクリア!バックアップ収容後のzfs poolの状態も問題なしです。

偶然webでこのサーバに出会ったのですが、zfs/nasとの組み合わせは本当に親和性高いです。構成してから早、運用開始から3ヶ月以上、特に問題もなく淡々と動作する姿は頼れるアニキ然。すでにお家ネットワークの守護神として貫禄十分です。

スペックから言うとあまり多くは望めませんが、用途を限定・特定した使い方であれば、設置スペースもあまりとらず、音も静かで比較的省電力なので自宅サーバとしては本当に使いやすいと思います。

あれやこれやいぢりがいもありますしね。

参考までに今回の3tbのTime Machineサーバとして構成した場合の費用ですが、

費用一覧

  • 本体:約22,000円
  • nic:約3,200円
  • hdd:約32,000円(@8,000円)※1
  • ram:約3,500円(non-ecc/4gb*2)
  • rac:8,300円
  • 諸々部品:約1,000円
  • オヤジのSi費用:priceless
合計:約70,000円

※1 HDDの価格は容量および購入時期により変動

と7万円程度で個人用のファイルサーバとしては(ZFSの恩恵もあり)、十分すぎる機能を実現でき、もちろんSOHOとかのサーバとしても十分使えそうです。linuxならdlnaとかその他メディアサーバの環境も充実しているので、その辺を実装してもおもしろいかも。

HDDを3TBの物を実装すると、12TBのシステムを構成することが出来ますが、たとえば同じ事をBuffaloのNASで実現すると17万円もするのでこの辺のシステムを構成するとお得感がさらに増します。

コストパフォーマンスの良さもさることながら、個人的には値段の割に非常に造りが丁寧で質感も高いところがみぞおちのあたりにグッと来ました。もう一台導入しようと考えています。

何に使うかは決まってませんけど...。

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